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隠れた名作ついに完結「足洗邸の住人たち」

余り知られていない作品ですが,みなぎ得一先生がお書きになった「足洗邸の住人たち」という漫画をお薦めします。この世界は人と神と悪魔と妖怪とが共存する世界。何の力もない人はそれ故にこの混沌とする世界の基準とされた。人や神や悪魔や妖怪は中央と呼ばれる力ある悪魔によって管理され,ハンターとして世界の驚異や怪異と戦う事を担う者達を支えていた。

 

そんな世界で死にたがりの絵描きである主人公が,人生の分岐点として住む事になったのが足洗邸だった。足洗邸は中央から目を付けられながらも大きな力を持った悪魔や人、妖怪等が共同生活する家だった。彼ら妖怪や悪魔等の大半は鏡に映る事がない。

 

しかし人の姿を模して人らしく生活しようとする彼らは人に化けているのが日常で、だが自分の姿を見たことがなかった。そこに現れた絵描きの主人公は、物語の中で彼らの絵を描くのだがそこに至るまでに多くの事件や揉め事,戦いを乗り越えていくと言った内容です。

 

この世界観はみなぎ得一先生独自の世界観であり、独特な絵と相まって不気味で格好良く、シンプルな様で奥が深い正に独特の物語を作り上げています。日本妖怪やソロモン72柱の悪魔や西洋の妖精等などオカルト要素をガッツリと入れた世界ですのでギリシャ神話や北欧神話,聖書や日本の古事記等を読んだりした事があったりファンタジー世界の知識がある人には面白いと思います。